Studioで作成されたデザイン性の高いサイト最新事例｜2025年12月版

「Editor’s Pick」では、Studio ShowcaseおよびStudio Expertsに掲載されたWebサイトの中から、編集部が厳選した事例をご紹介しています。

この記事では、11月に公開・登録されたサイトの中から、デザイン性や表現力に優れた5つの事例をピックアップしました。

デザイン性の高い最新事例 5サイト

Umeee｜株式会社ユミー

「夢中人を生み出す会社」という言葉を、そのまま世界観にしたようなUmeeeのコーポレートサイト。画面には、宇宙のような空間に広がるイラストと、そこをゆらゆらと漂う登場人物たち。重力から少し解放されたようなその浮遊感が、「何かに夢中になっている状態」を視覚的に表現しています。

配色やトーンはやわらかく、強い主張をせずに、見る人をそっと包み込むよう。スクロールするごとに、Umeeeが目指す“人が自分らしく輝く世界”が、説明ではなく感覚として立ち上がってきます。理念を語るだけでなく、世界観として体験させる。Umeeeらしい思想の伝え方が、丁寧にかたちになっているサイトです。

Webサイト URL：https://umeee.co.jp/

Experts：株式会社アールイーデザイン

高知市・南国市のリフォーム・注文住宅なら職人大工衆「塚地建築」

塚地建築のサイトで、まず目に飛び込んでくるのは「直す」「創る」「まっすぐ、つくる。」という言葉たち。画面いっぱいに配置された文字は、装飾ではなく意思表示のよう。

グラフィックとしての強度を持ちながら、語られているのは、あくまで大工の仕事そのもの。手で直し、手で創る。 その姿勢を、デザインと言葉の両方で、正直に伝えているサイトです。

Webサイト URL：https://tsukaji-kenchiku.com/

Experts：株式会社ONDO

東急新卒採用サイト

AI生成とペーパークラフトを組み合わせた街の表現が印象的な、東急の新卒採用サイト。一見するとデジタルなビジュアルですが、よく見ると紙の質感や影の落ち方に、どこか温度のある“手仕事感”が残されています。

既存の田園都市の風景をAIで再構築されているようで、その土台にはペーパークラフト特有のやわらかさが据えられており、「東急がつくってきたまち」が、過去と未来のあいだに立ち上がってくるような印象です。

事業説明を前に出すのではなく、「まちをつくる仕事とは何か」を視覚体験として伝えてくる構成。大企業の採用サイトでありながら、不思議と距離の近さを感じさせる一例だと感じました。

Webサイト URL：https://www.tokyu-recruit.jp/

Experts：FunTech Inc.

笑顔が続く美容室 らふる

原宿にある美容室「らふる」のサイト。 派手な演出を抑えながら、お店の空気や姿勢が静かに伝わってくる一例です。

PCでは横スクロールを採用し、空間をゆっくりと歩くような体験が設計されています。 スマートフォンでは落ち着いた配色の中に、言葉が先に置かれ、その余白から写真がふわっと立ち上がる構成。急がせないテンポと抑えたトーンが、サイト全体に穏やかな時間をつくり出しています。

日常の写真や店内のモチーフも、強く意味づけされることなく配置され、“笑顔が続く”という言葉が、キャッチコピーではなく日々のケアの積み重ねとして感じられる。そんな美容室の姿勢が、Web上でも丁寧に表現されています。

WebサイトURL：https://laughful-hair.com

Experts：株式会社Eat, Play, Sleep

Real SmartHR リアスマ - SmartHRで働くメンバーのリアルをお届けするメディア

「リアスマ」は、SmartHRで働くメンバーの声を、そのまま届けるオウンドメディアです。インタビューや記事では、日々の仕事の中で考えていることや、判断の背景が丁寧に言葉にされています。

サイトを読み進めるうちに、社員一人ひとりの“考え”に触れるような感覚があり、SmartHRのオープンでフラットな社風が自然と伝わってきます。

デザインやUIもあくまで控えめで、主役は常に“書かれている内容”。リアスマは、SmartHRという組織の透明度を可視化しているメディアだと感じました。

WebサイトURL：https://real.smarthr.co.jp/

Experts：caroa inc.

終わりに

12月ということもあり、今月取り上げたサイトからは、 それぞれの一年の積み重ねや、これまで大切にしてきた姿勢が、よりくっきりと立ち上がってくるように感じました。

ジャンルもトーンも異なりながら、どのサイトにも共通していたのは「何を、どう見せるか」を丁寧に選び取っていること。同じStudioというツールを使いながらも、 ここまで多様な表現が生まれていることに、 あらためてその可能性を感じた月でした。

来月、そしてまた新しい一年は、どんな“つくりかた”に出会えるのでしょうか。 これからも、素敵なサイトをみなさんと一緒に追いかけていけたらと思います。

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